カウンターごしではこぼせないそんなつぶやきを拾えるお店へと
奈良コミナスになったきっかけは、奈良コミナスでデザイナーの加藤さんとの縁でした。私が働いていたフードコート近くに加藤さんのアトリエがあり、そこで親しくなったことからコミュニティナースという活動を知りました。初めはコミナスについて全く知らなかったものの、地域交流や人との繋がりを大切にするその姿勢に共感し、自分も何か地域でできることをしたいと強く感じました。飲食業の経験が長く、自然に地域の人々と会話を楽しんでいた私にとって、コミナスとしての活動はまさに自然体で行えるものだと気づきました。医療関係の資格や経験はありませんが、普段のお客様との会話や小さな気遣いが実はコミナス活動そのものであると教えてもらったことが、私が奈良コミナスになるきっかけとなりました。
現在は、奈良県広陵町の特別養護老人ホーム内にある地域交流スペースでカフェを営んでいます。主なメニューはカヌレとクロワッサンサンド。施設の入居者さんやご家族、そして地域の方々が自然に集い、ゆっくりお茶を楽しみながら交流できる空間づくりを心がけています。特別養護老人ホームという枠組みにとらわれず、誰もが自由に訪れて気軽に会話を楽しめる場所を提供したいという思いから、時にはカウンターを越えて、お客様と同じテーブルで語り合うこともあります。地域のイベントに積極的に参加することで、地元の方々との関係性を深める「リンクワーカー」のような役割も担えたらいいなと思っています。お店を始めてからは、地域の人たちとの交流が自然に増え、それが私自身の成長にもつながっています。日々、お客様同士の会話や笑顔を通じて、小さなコミュニティが生まれ、育っていく様子を見るのが何よりの喜びです。今後もこの場所が、多世代が安心して集える「なんだか落ち着く場所」として、地域に根付いていけるよう、丁寧に活動を続けていきたいと考えています。
私はもともと人見知りで、人に相談することが苦手でした。そのため問題が起こると、ひとりで抱え込んでしまい、心が折れそうになるまで悩んでしまうことが何度もありました。例えば、カフェを開業した直後に、お客様の期待に応えられない時や厳しい意見をいただいた時に深く落ち込み、それで精神的にも追い込まれることがありましたが、「一晩寝てスンッと立ち直る」という自分なりの切り替え方を身につけました(笑)。今では少しずつですが、人に相談したり、助けを求めたりする大切さを学びつつあります。
・「私らしく」活動に取り組んでいくこと
自分自身の等身大でこの地域でコミナス活動をしていることです。 特別養護老人ホーム内のカフェを営みながら、自分自身が無理なく、自然体でコミュニティナースとして活動できていることが何より嬉しいです。地域交流というと難しく考えてしまいがちですが、日常の何気ない会話やちょっとした気遣いが活動の中心です。自分らしさを活かしながら、地域の皆さんがくつろげる空間を提供できていることが喜びであり、自分自身の成長や自信にも繋がっています。
・ 地域で大好きな人と繋がり活動すること
広陵町には、地元愛にあふれた活力ある方々が沢山いることをカフェを開業してから知りました。地元が大好きでパワー溢れる方達と繋がり、情報交換をしたり刺激を得たりしていること、そして活動を共にし、紹介などで取り組みが広がったことです。彼らが私のお店を気に入り、友人や知人を連れてきてくれたり、イベントの場として活用してくれたりすることで、お店が地域の人々にとって大切な交流拠点になっていることを実感しています。彼らと交流する中で、多くの学びや刺激を受け、自分自身もまた情報を発信し共有することで、さらに交流の輪が広がっています。お客様から地域の情報を教えていただいたり、私自身が新しい企画を提案したりすることで、人と人との新しい繋がりが生まれることもあります。このような相互の交流がカフェを超え、地域全体の活性化に少しずつ繋がっていることがとても嬉しいです。