普段のデザインの活動、そしてその前にやっていた介護(その当時は片耳難聴)のときにも障害が枷になって生きづらさを強く感じていた。
・補聴器を使えばある程度は聞こえるし、中途失聴のため発話もできる。そういう中間にあるコミュニケーション「しにくい」狭間にいるのはきっと自分だけじゃない、と、聞こえについて、障害について、ちゃんと向き合うだけでなく、同じ環境の人が「社会で生きやすくなる」のではなく、自分自身の障害も含めて「社会で活きたくなる」ようになってほしいと思うようになった。
・デザインでできることとして、障害を持っている人のアートサポートや、音がなくてもコミュニケーションをより豊かにできるようにとLINEスタンプなどの電子コミュニケーションのデザインについて始めるようになった
・その活動のもと「コミュニティナース」を知り、まさに自分のしていることだと思い第5期コミュニティナース基礎講座を受講
・奈良健康ランド(月に一度こどもと親を繋ぐ缶バッジワークショップ)
・放課後等デイサービス(月に一度、知的障害や発達障害の子供たちが通う場所でワークショップ
・マグカップアートプロジェクト(知的障害・自閉症・ダウン症の人たちのアート作品をマグカップにして作成サポートを通じて家族のつながり・作品の社会的価値を自己発見してもらう)
始めはいきなりマルシェでの缶バッジ作りや、デザインサポートとして施設に提案をしてぽかんとされることが多かった。でも少しずつ少しずつ同じことを繰り返し、目の前の人と喜びを共有していき、伝えたかったことを言葉じゃなく行動で体現でき、伝えるようになれた。
デザインを通して自身の輝く場所や役割、意味を見つけてくれること、そしてそれを家族と周りと共有してよりこれからを楽しみにしてくれること。心の健康と、関係の健康に貢献できているんだなと感じた。