山添村 荏原 優子さん 株式会社Good Support Nurse
バングラデシュから帰国した荏原さんが、”ガソリンスタンドに週の半分常駐するナース”として働き始めたのは2017年。人口3,300名の山添村で「看護師のわたしが、どの立場で動けば医療制度からこぼれ落ちてしまう人にアプローチできるか?」を試行錯誤し続け、スタンドでの健康相談から、村の保健師や社会福祉協議会と連携した高齢者世帯の訪問、住民さんとのイベント実施など、活動は多岐にわたり4年が経ちました。
この春からは自ら会社を立ち上げて活動を続けています。新たな取り組みの一つとして、村の郵便局内に窓口を設置して、健康相談や認知症の啓発活動を行うことが決まりました。その特徴は、荏原さんだけでなく民生委員や郵便局員自身がお客さんのささいな変化に気づいて、必要に応じて診療所や役場と連携できるようにしていくことです。
「看護師の人口が限られる中、コミュニティナースを週5日専従でやる人を増やしていくことが必ずしもいいとは限らない。月に1回、郵便局のような身近なところにいる看護師さんや医療職が増えるほうが、継続してやれるのかなっ て。」自分がコミュニティナースをやることだけでなく、”村が良くなっていく仕組み”を一番に考える荏原さんらしい言葉です。
※こちらは2021年の記事です。 2024年現在荏原さんは、ガソリンスタンドでの健康相談は卒業し、奥大和コミュニティナース養成講座に関わるなど活動エリアや方法を変えて活動をしています。