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第6期奥大和コミュニティナース講座 山端ゼミ 第2回目開催ルポ(東吉野村)
POST:2024.02.23
カテゴリー:講座レポート

この記事のPOINT

フィールドワーク 東吉野村

この記事を三言でズバリ!
・対話から知る「歴史」や「暮らし」
・「小さな出番」から繋がるまちづくり
・クリエイター✖コミナス!?

東吉野村って!?

自然がつくる最強の笑顔!

令和5年度 奥大和コミュニティナース講座 山端ゼミの東吉野村でのフィールドワークを担当しました狩野良太です。 

まずは自己紹介から。2021年より私自身の母方の田舎である東吉野村にて活動を始め、2022年夏より地域に開かれた居場所として「Rebe東吉野」というゲストハウス兼コミュニティスペースを運営しています。現在は理学療法士として村内の介護施設や地域サロンにて健康や介護予防の取り組みを行ったり、地域の方の出番作りとして新たな祭りの企画運営や暮らしの体験企画、村民をゲストに招いたトークイベント&ご飯会などを定期的に行っています。東吉野村のような中山間エリアでの持続可能な地域や福祉のあり方を日々模索しながら未来に向けて活動をしています。 

では、前置きはこれぐらいにしまして、ここからは今回のフィールドワーク先である東吉野村のご紹介をさせていただきます。 

東吉野村は人口1500人、高齢化率57%、ニホンオオカミが最後に捕獲された村の面積の96%が山林という山に囲まれた村です。2014年から始まったクリエイティブビレッジ構想により、現在ではクリエイターを始めとした移住者が村内各集落に増え、世代を超えた多くの交流が生まれています。

「小さな出番」から繋がるまちづくり

最初に訪れたのは、東吉野村の中でも奥地のふるさと村という温泉・宿泊施設。参加者同士美味しいご当地のご飯を食べながら、今回のフィールドワークへの意気込みや目標をシェアしました。その後、施設を回りながら、昨年開催された「ふるさとひよし祭り(まちゅり)」の取り組みについての説明を聞きました。地域の伝統や文化を伝承することや祭りを通じた出番作りの重要性の話を聞き、それぞれのフィールドへの想いを巡らせる時間となりました。

上本さんご夫婦とパチリ!

クリエイター✖コミナス!?

そこからは、少し車で移動をしてさらに奥地の大又地区へ。地元住民さんから長年大切に保全されてきた笹野神社や地域の暮らしについて直接お話を聞くことができました。時にはご夫婦の絶妙な掛け合いに思わずニヤッとしてしまう場面も。ここでの学びも多くありましたが、共通して感想に上がったのが「対話から知る歴史や暮らし」について。これから10年、50年先の地域の未来を考える上で、過去(=歴史)から今を見ることは非常に大切であると感じられた時間となりました。

次は東吉野村役場のある中心地小川地区へ。 

チャレンジショップや地域食堂もされているkameyaや和菓子屋、素麺屋などをぶらりと歩きながら移動していると、突然現るおしゃれな空間「オフィスキャンプ東吉野」へ到着。偶然いらっしゃった村議会議員さんから村のこれまでや現在の状況をお聞きしたり、珈琲を入れて下さった方がアーティストだと教えてもらい、作品を見せてもらう流れからふかーい対話の時間に。 

ここでの学びは、一言で表すと「人に伝えるための言語化することの怖さと大切さ」について。中々触れる機会の無い現代美術に触れながら、聞く話はコミュニティナースの活動と重なり合う所も多く、参加者から質問が鳴りやまずでした。 

芸術家に聞きまくるコミナスたち(私もw)

一夜明けて同志へ!

東吉野の包み込むような大自然と村民のオープンな姿勢に少しづつ緊張もほぐれ、オンラインには無いリアルな「知って感じる」機会となったのではないでしょうか。終了後も「より具体的なアクションプランになった」と喜びのメッセージがあり、それぞれのフィールドでのアクションが地域の元気に繋がっていくと心から願っています。